4 個々の環境エナジーについて一般人目線で政策選択に役立てたいメモ
(1) リチウムイオン電池
イ 車載用リチウム電池(前回まで)
ロ 家庭などに固定して利用する固定式リチウムイオン電池(今回)
ハ 大規模蓄電システム(次回)
ロ 家庭などに固定して利用する固定式リチウムイオン電池
今日は、車載用や持ち運びモバイルではなく、家庭などに固定して利用する固定式リチウムイオン電池を取り上げます。ノーベル化学賞受賞の吉野さんが「小型民生用から車載用・大規模蓄電システムへ」と述べておられたことに倣って、前回までの車載用リチウム電池のあとは、大規模蓄電システムを予定していました。
しかし、リチウムイオン電池について勉強している間に、固定式リチウムイオン電池がかなり普及してきていることを知りました。そこで、一般家庭で使用されているリチウムイオン電池の例を先に取り上げて話を進める方が、私自身にとっても、また読んでくださっている多くの方にとっても、リチウムイオン電池を身近に感じて理解しやすいかと思います。
最近、リチウムイオン電池を購入する家庭が増えているそうです。実は私の家にも今年初め、スマート蓄電システムのセールスがありました。みなさんは《電気は買ったり売るよりも、創って使う方がお得な時代》のキャッチフレーズを見かけたことはありませんか。
昼間、太陽光発電のパネル(「太陽光パネル」はほかに「太陽電池パネル」や「太陽電池板」と呼ばれることもありますが、どれも同じものを指しています)で発電した電力を溜め(蓄電)、夜間や災害で停電した際の防災用電源として活用する「自家消費」を推奨しています。
ネットを利用しているときたまたまですが、ディスプレイの隅に「卒FIT後は蓄電池の導入がおすすめ」の文字が眼にとまりました。写真と図を使い、分かりやすい文章で示してくれています。民間企業のPR画面ですが、引用しておきます。
(つづく)