2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
以上、大塚市長の3つ目の基本政策である『産業に活力を』について検討しました。大塚市長の、市民所得を向上させるため産業を活力あるものにして稼ぐ力を磨きたいという狙いと、直方市で特に外貨を稼ぐ可能性があるのは製造業という前提に即して検討しまし…
製造業を強化することが地域経済循環率を1(=100%)以上にする効果的な取組みになるか 基本政策を実施する施策の立案③-大塚市長の所信表明や抱負を公共政策の定石から考える(16)ー2019.11.28
ⅵ 「その他支出」では他地域に443億円流出し、その支出流出入率は-84.6%です。これをどう評価すればいいか。そして、他地域へ443億円流出の現状を改善する有効な方策はなにか。果たして製造業を強化することが地域経済循環率を1(=100%)以上にする効果的な取…
ハ 以上で明らかになりましたように、域内経済循環を確立することは決定的に重要です。ですから、地域経済循環率92.6%については、宮若市116.7%、福岡市111.8%を除き、直方市の周辺自治体にはもっと憂慮される自治体があることを認識しつつも、直方市の地域…
ⅲ そこで、地域経済循環を確立する意義について確認します。 簡易解説は「地域経済循環率は・・・域内で生み出された所得がどの程度域内に環流しているかを把握するもの」(5/15頁)であると説明しています。また、さきほどⅰで、地域経済循環率は地域経済の自…
ⅰ 初めに、直方市の経済循環の状況を確認したいと思います。下のリーサスの地域経済循環図・直方市をご覧ください。画面左上に「地域経済循環率 92.6%」と明記されています。この地域経済循環率は「生産(付加価値額)÷分配(所得)」により算出され、地域経…
イ 直方市で特に外貨を稼いでいるのは製造業という前提は正しいか ⅰ 大塚市長が言う「外貨を稼ぐ」に関して、地域経済は、下記に引用していますように、地域外を主な市場とする域外市場産業と地域内を主な市場とする域内市場産業に分けて説明することが一般…
2 製造業を含む産業を強化して域内経済循環をしっかりしたものにしたいという狙いは社会経済的見地からの根拠を有する合理的な考えか 大塚市長は、「本市の産業連関分析からしますと、特に外貨を稼いでいるのは、やはり製造業であり、本市の産業の特徴でも…
1 産業を活力あるものにして稼ぐ力を磨くことにより市民所得を向上させるという狙いは社会経済的見地から見たとき、根拠ある合理的な考えか (1) 所得の向上というと、私たち団塊の世代なら、岸信介の後を継いで首相になった池田勇人が所得倍増計画を提唱した…
大塚市長の3つ目の基本政策は『産業に活力を』です。最終目標―基本政策―施策の政策体系として示しますと、“直方に元気を取り戻したい”―『産業に活力を』― 直方市の市民所得を向上させるため産業を活力あるものとして稼ぐ力を磨く、となっています。 この政…