ふるさと直方フォーラム

《目標スローガン》 “人とモノとカネが往来し、循環する直方と筑豊を創ろう‼”  ふるさと直方と筑豊の再生に取組む主体をふるさと直方を愛するみんなで創ろう❣

環境エナジータウン直方を全国100カ所予定の「脱炭素先行地域」に!      6⃣-03-④-3 脱炭素の取組に伴う地域課題の解決や住民の暮らしの質の向上   2022.4.4

     引き続き、文字の黒色は比山、青色はガイドブック等の文章であることを示しています。ただし、太字は青色を含め比山が重視しているなどを表わしています。

  ガイドブックの「3 脱炭素の取組に伴う地域課題の解決や住民の暮らしの質の向上」(19頁)を取り上げます。【確認事項】は以下です。

 【確認事項】

     •  地域の産業、暮らし、交通、公共等の分野で、その地域の強みを生かし、地方創生に寄与する取組であること

  • 取組を通じて得られる地域経済効果 (直接的効果、波及効果)、防災効果、暮らしの質の向上などに係る効果について、定量的・定性的に記述されていること

 私たちが提唱しています環境エナジータウン直方の創造は、環境とエネルギーのベスト・ミックスを目指しているのはもちろんですが、グリーン・リカバリ(文字どおり緑の復興を目指すということです。コロナ禍後、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済活動による復興ではなく、脱炭素で循環型の社会を目指す投資を行うなどによる復興を目指しています。)の日本版・直方版として、地方創生・地域づくりが問題意識にあります。

 この点、脱炭素先行地域づくりが上記のように【確認事項】で「地方創生に寄与する取組であること」を確認しているのは大変嬉しいことです。そして、評価事項は以下のとおりです。

【評価事項】   

  • 具体的な取組とその効果が適切なKPI(注. Key Performance Indicator、重要業績評価指標・目標を達成する上で、その達成度合いを計測・監視するための定量的な指標) によって明示されていること (例えば、以下に 掲げる観点) –

–  頻発・激甚化する災害に強い地域づくり (国土強靱化・レジリエンス向上)

–  発電による収益等の地域内還元 (地域ビジネス創生生物多様性保全)

 – 地域の木材や森林などの自然資源を持続的に生かした取組

– 都市全体における持続可能なまちづくり (都市のコンパクト化、公共交通の利用促進、グリーンインフラの活用等)

将来世代を含む地域住民の健康の維持と暮らしの改善 (Well-beingの実現)

– 地域住民の行動変容と地域特性に応じた有機性廃棄物等の資源循環及び廃棄物エネルギー利活用時の熱利用高度化等の促進や、プラスチック資源の分別収集・リサイクル等

  • 効果の大きさ・広がり、独創性等の度合いが大きいものであること

    環境エナジータウン直方の中核を構成するものとして、太陽光発電地産地消とそれに伴う経済的対価の地域内循環を考えています。したがいまして、評価事項の2つ目に「発電による収益等の地域内還元 (地域ビジネス創生生物多様性保全)」が挙がっているのは感動的ですらあります。

   さて、太陽光発電に着目して環境エナジータウン直方の創造を目指すのは、地域資源を活用して自立分散型の社会を構築することにより、持続可能な地域社会を実現できるとの確信に基づくものでした。ですから、「都市全体における持続可能なまちづくり」は願ってもない当初からの目標です。

 また、「将来世代を含む地域住民の健康の維持と暮らしの改善 (Well-beingの実現)」について言いますと、ふるさと直方フォーラムが環境エナジータウン直方の創造を目指すのは、子や孫たちのため、少なくとも30年後のふるさと直方を思い描いてのことです。

さらに、「有機性廃棄物等の資源循環」に関連しては、近い将来、廃棄されることになる太陽光発電パネルや蓄電池について、リサイクルして再利用する可能性を中心に、実現可能な最終処分場のあり方を後に真剣に検討したいと考えています。

 以上のように、環境エナジータウン直方の創造として提案しようとしているものは、その核となる理念と実施しようと考えているものが文字通り、「脱炭素の取組に伴う地域課題の解決や住民の暮らしの質の向上」と言えるものです。

 なお、6⃣-03-④-3の文末(19頁)では、環境省が運営する環境省ローカルSDGs~地域循環共生圏づくりプラットホーム」(http://chiikijunkan.env.go.jp/)が紹介されています。

 これは「再エネ等の地域資源を活用した自立・分散型社会の構築を進める地域」に関する情報を提供するホームページです。

    目を見張るのは、そこからさらに外部サイトを含む約15のサイトや情報源にリンク等されていることです。たとえば、全国で地域循環共生圏の構築に取り組んでいる16の先進地域をまとめた「地域循環共生圏事例集」、再生可能エネルギーに関連する補助金や税制優遇に関する情報等を紹介する再生可能エネルギー事業支援ガイドブック」 、各自治体で実施された再生可能エネルギー等設備の導入事例を検索できるサイトを紹介する再生可能エネルギー活用事例データベース」、および地方公共団体が参画している地域新電力の事業概要などに関する「地域新電力事例集」などがあります。

    脱炭素地域を創る、循環型地域を創る、そして地方創生に取り組み、持続可能な地域直方を実現したいと願う人たちにとって必見ですし、常時携帯して参照するに値する情報リソースと確信します。 (6⃣-03-④-4に続く)