ふるさと直方フォーラム

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考察⑴ リチウムイオン電池の利用状況を知って“環境エナジータウン直方” の創造を志向する考察 2020.8.25 環境エナジータウン直方創造のための市民目線からの政策選択メモ ⑯

  • ホ まとめと考察

   Ⅱ 考察

リチウムイオン電池の利用状況などに関する13回の連載から、いろんなことを導き出すことができると思います。13回の連載をする中での学びを通して、生活と経済活動の中で、リチウムイオン電池が広く、そして深く根を下ろし、幹を太くし、枝葉を広げつつあることを、素人なりに理解し、確認することができたように思います。

今日は、連載した目的、つまり、リチウムイオン電池の利用状況などを知ったうえで、“環境エナジータウン直方” の創造を志向するさいに選択すべき、リチウムイオン電池との関わりようを決めるときの参考情報を得たいという当初からの目的に即して検討します。

 

 初めに、利用状況などから予想できることですが、リチウムイオン電池の世界市場規模(ニーズ)が拡大していることを確認します。これと併せて、世界市場規模(ニーズ)における日系企業のシェアが逆に縮小している推移も見ておきます。

 次に、リチウムイオン電池用途別ニーズの動向を確認すると共に、併せて用途別ニーズにおける日系企業のシェア推移を見ておきます。

 そして、リチウムイオン電池は、完成品だけでなく、その部素材別に見たニーズ日系企業のシェア推移も同じように重要なようですので、これも確認します。

 最後に、リチウムイオン電池メーカーなどに関する情報をあげておきます。

 リチウムイオン電池に関する以上の情報を踏まえて、“環境エナジータウン直方”として考えられる関与のあり方を検討したいと思います。

 

㈠  リチウムイオン電池の世界市場規模(ニーズ)は拡大している

 ⅰ 民間の調査会社富士経済は、リチウムイオン電池(LIB)世界市場が電気自動車(EV)を中心に拡大傾向にあるとして、文と表で以下のように示しています

(PRESS RELEASE 富士経済2020年1月31日。以下、富士経済PRESS RELEASE2020年1月という。

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富士経済 PRESS RELEASE2020年1月

 なお、表中、ESSは電力貯蔵システム、UPSは無停電電源装置、BTSは携帯電話基地局です。

 

 ⅱ 朝日新聞などの一般紙は上記富士経済の発表を棒グラフで示しています。

(朝日新聞リチウムイオン電池、市場急拡大 競争激化で撤退企業も」2019年10月10日。以下、朝日新聞リチウムイオン電池、世界市場の推移」として引用)

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朝日新聞リチウムイオン電池、市場急拡大 競争激化で撤退企業も」2019年10月10日から

 ⅲ なお、この朝日新聞の記事によると、日本を代表する家電のパナソニックは「いまや電池事業の年間売上高は数千億円規模と、冷蔵庫や洗濯機を上回るまでに成長」しているということです。松下電器やナショナル時代の家電メーカー・イメージが浸透している団塊世代としては驚くばかりです。 (つづく)