ふるさと直方フォーラム

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基本政策を実施する施策の立案①-大塚市長の所信表明や抱負を公共政策の定石から考える(5)ー 2019.9.24

前回、「直方市に元気を取り戻したい」という目標と、それを政策として一段前に進めるはずの『まちを豊かに』『人に夢を』『産業に活力を』の三つは、「まちを豊かに』や『人に夢を』は目標と同じレベルか、より上位に位置づけられる可能性があるなどの理由から、政策過程において目標を一段前に進める基本政策として、あまり素直に頭に入ってこないと申し上げました。

 

もちろん、基本政策はその後に施策の決定や事務・事業と続きますから、それら政策過程の全体が趣旨と目的を明確にして首長一貫したものになっているかなどを観察してからでないと、三つの基本政策のそれぞれが目標との関係で適切かどうかについても最終的な結論は出せません。それで、最終的な結論は大塚市長が発表している施策と事務・事業を含めた政策過程の全体を検討した後に判断することになります。

 そこで、最終的な結論を出す前の準備作業的なものになりますが、今回は初めに、「基本政策その1『まちを豊かに』を実施する施策 (Program) の立案」を取り上げます。大塚市長が発表している所信表明や抱負を下に図示していますのでご参照ください。

 

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ここでは、図で示しています『まちを豊かに』-立地環境を生かしたまちづくり」が、イ.「基本政策―施策 (Program)」の上下ないし包摂の関係にあるものとして体系的に適切か(体系性)、そして、ロ.そこで示されている施策を実施することにより基本政策を的確に実現することができるか(有効性)を検討します。

 

イの体系性基準は、第一次的には『まちを豊かに』-立地環境を生かしたまちづくり」が「基本政策―施策 (Program)」の上下ないし包摂の関係にあるかを見るものですが、体系的に美しく整っているかだけで終わる問題ではありません。つまり、最終目標―基本政策―施策と視野を広げて見ることにより、施策の意義や狙いがいっそう明確になります。これは施策を直接担当する職員にとっては「何のためにこの施策に取り組んでいるのか」という目的意識が明確になり、職務遂行能率のアップにもつながることでしょう。また、最後に的確な政策評価を実施するときの確固とした視点や基準を提供することにもなります。

 

ロの有効性基準は正・不正であるとか善悪などの規範的な価値基準ではなく、直方の実情に対する正しい理解を踏まえた社会常識的な判断になると思います。つまり、学者がするように十分な論証をしてあれこれ議論するというより、現時点での事実認識は最低踏まえますが、やや直感的に判断することになるように思われます。(続く)