ふるさと直方フォーラム

《目標スローガン》 “人とモノとカネが往来し、循環する直方と筑豊を創ろう‼”  ふるさと直方と筑豊の再生に取組む主体をふるさと直方を愛するみんなで創ろう❣

地域のなかに内発的な成長・発展の種を見出し持続する成長・発展を目指そう! 内発的外部交流型持続発展モデル その1 2019.7.1

現代の公共政策が最優先して考えなければならないものは持続性です。「持続可能な成長・発展」(sustainable development,SD)が代表例ですが、現在では普遍的に確信されています。そして、地域のなかにある内発的な成長・発展の種と持続性の間には深いつながりがあります

 

この点、1980年代後半 - 1990年代初頭のバブル景気にしろ現在のアベノミクスなど、超金融緩和による好景気の本質は不自然な人為であり、けして長続きしません。同様に、企業誘致や国の補助金など、一時的には上手くいっているように見えるものもあるでしょうが、他力本願なものであれば、結局長続きできず、惨めな結果になると信じます。

ですから、持続性を重視したまちづくり・まちおこしに取り組むというのであれば、地域のなかにある内発的な成長・発展の種を見出し、それを育て上げる努力が必要です。

 

では、直方にある成長・発展の種はなんでしょうか。もちろん、人がいてこその成長・発展ですから、常に人のことを第一に考えなければいけないことは言うまでもありません。人口減少の状況をどう認識し、それにどう対処するかなどについては、前々回まで、未来を人口に結びつけて描く視点から考えましたので、今日は人以外の、人を育てるもの、そして人を引き付ける魅力あるものについて考えてみたいと思います。

 

 結論を初めに言うと、直方にあるものの中で、人を育てるもの、そして人を引き付ける魅力をもつものは、なんといっても福智山の山並みと河川敷のある遠賀川だと私は信じています。道路や港湾など、莫大な予算を投じ公共事業により建造されるものとは異なり、福智山と遠賀川は自然の神様が与えてくれるものですが、ある意味、ものすごい社会インフラだと思うのです

 

国交省は近年、従来からの災害発生防止だけでなく、河川の適正利用や河川環境の整備保全かなり取り組んでいますが、私たちは、福智山と遠賀川が、社会インフラとして、人を育て、人を引き付ける限りない潜在能力を有するものであることを十分に自覚し、内発的外部交流型持続発展モデルを実現する最高で最大の舞台として利活用しましょう。

 

これまでふるさと直方フォーラムは、福智山と遠賀川に関連してたくさんの提案をしてきました。次回から、それら一つ一つを中心にいくつか新しいものも追加して、内発的で持続する成長・発展の種という視点から再確認する作業を行い、みんなで知恵を出し合う取り組みを始めたいと思います。