ふるさと直方フォーラム

《目標スローガン》 “人とモノとカネが往来し、循環する直方と筑豊を創ろう‼”  ふるさと直方と筑豊の再生に取組む主体をふるさと直方を愛するみんなで創ろう❣

人口減少の詳しい状況と原因を踏まえ、知恵を出し合って人口減少対策のあり方を考えよう❣ 2019.5.24  ー 当選した大塚新市長と新しい市議会のみなさんへのお願い 第8回-

ハ. 人口減少の詳しい状況と原因を踏まえ、知恵を出し合って人口減少対策のあり方を考えよう❣

 

人口減少と少子高齢化直方市にとって致命的な結果さえ招きかねないことを認識した後は、少しでもその深刻な影響を回避できる方策を考えなければなりません(自治体としての直方市が致命的な影響を受けることもありえるということです。福智山と遠賀川のある直方という地域はもちろん永遠です)。

 

実効的な方策を考えるためには、どんな場合も問題の状況を客観的に正しく把握することから始めなければいけません。

たとえば、「未来への選択」は人口に関する状況について、日本全体の特徴として、北海道から沖縄までの地方遠隔地から東京圏への人口流入流入した後も故郷へ戻らない流れが強まる一方、特に大都市圏で出生率が低いなどと要約して、次のように述べています。

       全体的な動きとしては、地域経済が行き詰まり、若者は東京圏などに流出し、さらに地域社会は疲弊し、一方で子育てしづらい環境の人口規模の大きな地域を中心として日本全体として少子化が進行するという悪循環に陥っている。現状のまま何もしない場合、人口急減・超高齢化が招来し、経済社会全体が負の連鎖に陥り、地域社会が衰退していくことは避けられない。

 

そして、この状況に対する方策について、大いに賛成できる見解として次のように述べています(太字は特に賛成する部分です)。

 

 「現在の日本の状況、すなわち、人口急減・超高齢化に向けた流れが着実に進行し、力強い持続的な経済成長をなかなか実現できず、地域社会の疲弊が続く状況を好転させるためには、人口、経済、地域社会の課題に対して一体的な取り組みを講じていくことが何よりも重要と考えられる。少子化対策の抜本的な拡充、家族が生活していく基盤となる就労機会の確保、正規・非正規の二極化の解消、経済全体の高付加価値経済への転換、地域における内発的で持続的な経済活動と働く場の創出、地方への人の流れの促進などの課題にトータルに取り組んでいくことが求められる。」

 

 「従来の地域活性化ではない、新しいコンセプトで取組を推進することが重要である。地域のなかに成長・発展の種を見出して、内発的で持続性があり、外部と交流 し、外部の良さを取り込みながら発展していくモデルの構築が目指されるべきである。若者、女性が活躍でき、子どもを産み育てやすく、壮年層や高齢世代の理解や協力があって、外部の新しい視点も取り入れながら、地域の活力を生み出していく。」

 

「未来への選択」が示している見解、特に太字にしている部分の指摘をしっかりと受け止めたいと思います。ただ、それは日本全体を対象に抽象的に述べられたものなので、これを直方市の事情にあてはめるとどうなるか、人口統計の変化を踏まえて考えなければいけません。

 

単純に考えると、人口が減少するというのは、生まれたり外部から転入してくる数よりも、亡くなったり外部に転出していく人の数の方が多いということです。ですから、このことへの素直な対応策としては、生まれる人や外部から転入してくる人を増やす施策を講じるとともに、亡くなったり外部に転出していく人の数を減らすことです。

 

そうすると、生まれる人や外部から転入してくる人を増やす施策としては、安心して子どもを産み育てることができる環境を整えることであるとか、外部の人が直方に住んでみたいと思うような魅力あるまちづくりをすることでしょう。

 

一方、亡くなったり外部に転出していく人の数を減らすというのは、寿命は一般に長くなってきていますから問題ないとして、外部への転出については、無理やり止めることはできませんから、ここでも住民が住み続けたくなる魅力あるまちづくりをするしかありません。

 

上記に引用している「未来への選択」の表現に従うと、少子化対策の抜本的な拡充、地方への人の流れの促進、そして、若者、女性が活躍でき、子どもを産み育てやすい、まちづくりということになるでしょう。(続く)