ふるさと直方フォーラム

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直方市の未来を2065年直方市人口推計に結びつけて考える 2019.5.22 ー 当選した大塚新市長と新しい市議会のみなさんへのお願い 第5回-

今日から4回、直方市における人口減少と少子高齢化傾向と45年後2065年の直方市人口推計を踏まえ、「未来を人口に結びつけて」構想する視点から「人口、経済、地域社会の将来像(ビジョン)」を描くこと、その将来像(ビジョン)に向け、人口、経済、地域社会の課題に一体的に取り組むことを考えます。

なかなか将来を見通すことができない現代ですが、将来の人口が減少することは確実です。内閣府経済財政諮問会議に設置された「選択する未来」委員会(以下、「未来委員会」と略す。)が取りまとめた報告「未来への選択」(2014(平成26)年11月)は「人口減少と少子高齢化」よりインパクトの強い「人口急減・超高齢化」時代の到来と呼んでいます。そして、「現状のまま推移した場合には、50年後には人口は現在の3分の2まで減少し、そのうち高齢者が占める割合は4割を超えるようになる。」と指摘しています。直方市の場合、全国平均以上の高齢化が見込まれているようですから、日本社会における平均以上の「人口急減・超高齢化」社会が到来しそうです。

 

ところで、なぜ人口減少問題を取り上げるのでしょうか。きわめてシンプルに理由を言うとすれば、「人口が減り続ける社会はいずれ消失することになり、どのような未来も描くことはできない」(「選択する未来 解説・資料集」)からです。もう少し穏便で実務的な言い方をするとすれば、「人口に関する将来推計を利用すると、「人口急減・超高齢化」を織り込みながら、経済や地域社会の将来像についても、かなり詳しく数量的に描く作業を行うことができる。」からということになるでしょうか。

 

そして、未来への選択は、「次世代が暮らす『未来』を描いていく」ときには、人口問題が個々人の「ある地域を選び、就労し、結婚して家庭を築き子どもを産み育てること」に関わることを踏まえなければならない、つまり、「未来」を「人口」に結びつけて描く視点が必要であると指摘しています。未来に向けた公共政策を考えるとき、人口問題の課題に向き合うことは避けて通れないことを肝に銘じなければなりません。(続く)