ふるさと直方フォーラム

《目標スローガン》 “人とモノとカネが往来し、循環する直方と筑豊を創ろう‼”  ふるさと直方と筑豊の再生に取組む主体をふるさと直方を愛するみんなで創ろう❣

定住人口と交流人口どちらを重視すべきかは正しくない。最初に前後30年の人口動態を明らかにしたうえで、直方の特性を活かした街づくりをみんなで考えて進めることが大事だ!

 

定住人口とはその地域に住んでいる人、交流人口とは、その地域に住んではいないが、通勤・通学、観光、レジャーなどの目的で訪れる(交流する)人である。

 

去年実施された国勢調査の結果によると、前回・5年前の調査時と比べ94万7305人、率にして0.7%、日本の人口は減少しているということである。また、少子高齢化が一段と進んでいるから、例外的な大都市を除き、地方都市において「定住人口」が増加するということはないようだ。

 

そこで、定住人口が減少傾向にある地方都市では、観光客や二地域居住者といった交流人口を拡大させることで、地域の活力を取り戻そうとする動きが広がっている。他方、定住促進に力を入れる自治体も少なくない (政府は、中心市と近隣市町村が互いに連携・協力し、圏域全体の活性化を図ることにより、地方圏での人口定住を促進することを目的とする、定住自立圏構想を推進している)。

 

 ここでの問題は、直方市がその将来像を描き、それを実現するときの道筋と施策を考えようとするとき、定住人口と交流人口というコンセプト(概念)にどのような心がけで取り組むか、最初から定住人口と交流人口のいずれかに軸足を置いて考えようとする姿勢は正しいかということだ。

 

前に『直方市内の小学校区単位で、過去50年の人口推移と現時点での人口分布を男女別・世代別に明らかにし、5年後、10年後、20年後、40年後の人口予想を施策の出発点にせよ!(2016年2月23日)』で提案したことだが、直方市の将来像を描こうとするとき、過去25年間の直方市の人口状況 (以下、人口動態という。年齢別、性別、小学校区域別のものが欲しい)、現時点における人口動態が分かると、自ずと今後25年における直方市の人口動態を客観的に予想できる。そして、この人口動態から予想される傾向データが、直方を将来的にどのような街にするか議論するときの大前提になる。

 

つまり、定住人口と交流人口について、最初からどちらかに重点を置いて考えることは正しくない。そうではなく、人口動態に関する傾向データを取得することがまず最初になすべき作業であり、その後、この人口動態という大前提を踏まえ、直方に遠賀川や福智山があることを含め、直方の特性をどのように活かした街づくりを進めていくかをみんなで一緒に考えていくことこそが今すぐに求められている最重要課題であると確信する。

 

これは今ふうに言うと、地方創生や街づくりに関する話しだか、都市経営の方策論・戦略論として表現すると、私たちが希望する直方の将来像は目標であり、この目標を実現するための作戦や戦略を考えるとき、自ずと定住人口と交流人口について思いを致し、常にその客観的な数字を把握しながらも、この数字をどのような方向に向けて働きかけをするか、いかなる施策を用いることがベストかを検討する作業ということになる。